Phantom Quartz
□プロローグ
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小高い丘の上で、一人の青年が街を見下ろしている。
しばらく街を見ながら考え事をしていたが、突如青年の深紅の瞳に決意の光がともる。
そして何かを決意した青年は呟くよう・自分に言い聞かせるように口を開いた。
「あんたの最後の願いは、絶対俺の命に代えても叶えてやるから・・・ゆっくり眠れ」
手の中には「カンパニュラ」の花。
そのとき強い風が小高い丘を駆け巡る。
風によって空高く舞い上がるカンパニュラの花に青年は願いをこめる。
どうかこの花に込めた願いがあの人に届くようにと
カンパニュラの花を貴方に
「カンパニュラ」の花言葉:「感謝」「誠実」
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