12/30の日記

21:13
息抜きに書いたぬらりひょんの孫の話
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軽い設定(本編地味に長いです!)


ディフォルト名:猫葉鈴(ねこば れい)

自分が転生したことを知っているが、前世で何が起こったかは覚えていない。

そして、転生したら化け猫と人間のハーフになっていた。


以上な感じです。

それではどうぞ!



ーーーー



かつて人は妖怪を畏れた

その妖怪の先頭に立ち百鬼夜行を率いる男

人々はその者を妖怪の総大将ーあるいはこう呼んだ

魑魅魍魎の主、ぬらりひょんとー



皆さんは妖怪を信じますか?

私は信じます。


根拠ですか?

それは私が妖怪だからです。

父が妖怪で、母が人間のハーフです。



それだけではありません、実は私前世の記憶があるんです。

皆さんが信じるか信じないかは自由です。


そして私の前世の記憶はとても曖昧なものです。

家族構成、友達、自分の年、好きな音楽、好きな漫画・・・それはおぼろげにしか覚えていないとても曖昧な記憶たち。


・・・なぜ私は死んだのか。



複雑ですよね、そんな妖怪のハーフ&前世の記憶もちの私でも今は小学生。

中身が若干大人でも、誤魔化さなければいけないのです。



「れいちゃーん!」

「はーい!」


もう時間のようです。

皆さんいつか会えましたら、そのときは・・・。



プロローグ



ーーーー



第一話「魑魅魍魎の主と出会う」


ブロロロ



「鈴いってらしゃい、しっかり勉強してこいよ」

「わかってますよー、じゃあね空(くう)」

「気をつけろよー」



バス停まで歩いていくとちょうどバスが来るところでした。

ちなみにさっき送ってくれたのは、空という名前の狐です。

もちろんあの人も妖怪です、まあ今はどうでもいいですよね。



「れいちゃんおはよー!」

「おはよう」



今日もいつもどおりに小学校に向かう。

これが・・・今の私の生活。







ガヤガヤ ワイワイ


「−こうして子を食うおそろしい「妖怪」はーー陰陽の美剣士によって退治され、それが鎮社されたのが今の璞神社とされています!以上」

「私たちの班の紹介を終わります」


パチパチパチ



教室中が圧倒されている。

私個人の意見としても、小学生の発表にしては良く出来ていると思いますね。


「こっわー妖怪伝説だって」

ワイワイ

「このあたり昔出たんだと」



そのこわい妖怪がここにいますよー。

妖怪の皆さんも、そんなにこわい人たちばかりではないと思いますよ。

顔がこわい方もいますけどね。



「えっちょ・・・ちょっと待って!!今の話おかしくない?妖怪っていい奴らだよ」



シーン



今の声は誰でしょうか?

少なくともこの言い方だと、私達妖怪と知り合いのようですね。



「え」

「な・・・何?」



皆さんの注目の先には・・・確か奴良君でしたっけ?



「そりゃ・・・たしかにドジばっかりだけど・・・、青田坊は力持ちだし雪女の料理は冷めてるけどうまいんだ」


奴良君って・・・もしかして妖怪と暮らしてるんですか?

そんな子って他にもいるんだ・・・。



「えっ・・・何言ってるのこの子・・・」

「こいつさっきから変なんだよ・・・・・・」ザワザワ



・・・やっぱり皆はこういうんだ。
妖怪なんかいないって・・・。



「おめー何なんだよ!!清継くんの作った自由研究にケチつけよーってのか!!」


「え!?ホントだって!!ボクのおじーちゃんはぁ!妖怪の総大将なんだから!!」


えっ!?
・・・ってことはもしかして・・・。


「ホー!じゃあ君のおじいちゃんは「ぬらりひょん」じゃあないのかい?」

「!?そー!!よく知ってるね!?有名なの?」

「おバカ・・・「ぬらりひょん」ってのはなあ〜、人の家に上がりこんで勝手にメシ食ったり、わざと人の嫌がることをやって困らせたりするすっごい「子悪党」な妖怪だろうが!何を英雄(ヒーロー)見たいにいってんの?」


!・・っ・・・その言葉。


「ハハ・・・でもみんな安心して!妖怪なんってのは昔の人が作った創作だから!この現代に出るわけがないしね!」

「そっかーさすが清継くん!」

「実際にいたら怖いしね!」


・・・・・・・・。



「ちょ・・・ちょっと待って!!でも・・・でも・・・ボクンちに」

「しっつこいわねーー奴良!!アンタマジキモいんだけど」

「ガキくさいんだよ!!清継くんのどーよこの大人な会話!!」

「妖怪とか・・・・・・いるわけないじゃん!?」



バンッ!!



「「「「!!」」」」



もう我慢できない・・・・。



「さっきから黙って聞いていれば・・・妖怪がいるとかいないとかは、その人の考え・・・まあ居るかいないかは今はどうだっていいです。その人の心しだいですから。でも人の考えを真っ向から否定するのは良くないと思いますよ!将来大人になったときに、世の中にはいろいろな人が居るんです!いろいろな考えがあるんです、それを最初から否定する人は大人だと思いません。清継くん・・・自分の考えが全てじゃないんですからね」



・・・やってしまいました、自分が大人気ない。
この教室の雰囲気・・・はぁここは出て行くか。


ツカツカツカ


「あっ・・・奴良君、私はいると思っていますから」


ガラガラガラ ピシャンッ!



・・・さてどうしましょうか。

帰りのバスまでまだ時間がありますね、図書室で暇でも潰しましょうか。



タッタッタッタ


「待って!」


この声は・・・奴良君?


「・・・どうしたんですか?」

「さっきはありがとう!」

「私何かしましたか?」

「清継くんたちにああ言ってくれて、妖怪だっていいやつもいるんだもん!」

「私は思っていることを言っただけですから、それにああやって自分の意見を真っ向から否定されるの・・・私嫌いなんですよね」


ちょっと今日のは大人気なかった気がするけど・・・。


「そうなんだ?あっボク奴良リクオ!君は?」

「私は猫葉鈴です」

「鈴ちゃん、さっきは本当にありがとう!」


「リクオくーん!」

「あっカナちゃんに呼ばれちゃった」

「ほら待ってるようだから、早く行ったほうがいいですよ」

「うん!本当にありがとう」


タッタッタ・・・


奴良リクオ君か・・・さっきの話をまとめますと、ぬらりひょんがおじいちゃん・・・・。


ズキッ

いたっ!
頭が・・・っ・・・!
何この痛み・・・何か見えそうっ・・・・。
ここは・・・っ書店・・・・まっ漫画本?
ぬっ・・・ぬらりひょんの孫!!

まっ・・・まさかこの世界!?

漫画の世界




一晩寝て考えましたが・・・やはりここは漫画の世界でも、私は生きているので今を精一杯生きることにします。

漫画の内容も軽く、しかも飛び飛びでしか思い出せませんが、何とか生き延びる努力をしましょう。

どうやら・・・私は皆さんからびくびくされているようです。

やはり昨日の件が原因ですかね・・・たしかに私は少し目つきが悪いかもしれませんが・・・。

はぁ・・・まあいいでしょう。


そろそろバスの時間ですしね。


「どうしたー!妖怪くん乗らないかーいー!?」

「やめときましょ!一緒に乗られたら妖怪におそられるかもぉ!?」


あいつ・・・ゲフン。

あの人たち・・・。


「・・・・・(ギロッ)」

「「ひっ・・・・・・」」


・・・私やぱり少し目つき悪いかも・・・。


「奴良君、気にしないほうがいいよ」


今はこれしか言えない。
そしてそのまま私は、バスに乗り込んだのであった・・・。


しかしその時私は気づいていなかった・・・未だに原作の話の内容を思い出していないことに。
そして、この後に起こる出来事のことを・・・・。





ーーーー


以上です。

息抜きに書いたものなんでなんかアレですみませんでした。



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