long story


□指摘された事実
2ページ/3ページ




「は…はじめまして…。
あの、助けて頂いて
ありがとうございました…!」

ローズさんに連れられて来た
お部屋に居たのは、
とっても大きなおじさんで。

この人が白ひげ…!

「ご迷惑おかけして
本当に申し訳ありませんでした。」

怖い顔していらっしゃる
白ひげさんを目の前に
私は深々お辞儀するしかない。

「顔あげな。」

「…はい。」

「てっきりシケで転覆した
商船かなんかの遭難者かと
思ったが……違うようだな。」

「…?」

「お前のその腕輪、何故外れない?」

「え…?」

そういえば私が嵌めてるコレ…
手首にほぼピッタリサイズのブレスレット。

どこかが開かなければ外すのは不可能だ。

「これ…鍵穴…?」

その切れ目部分には確かに、鍵穴があった。

困惑する私。

「手錠なら両手繋がなけりゃ意味は無ぇ。」

「じゃ…これは…?」

「おそらく海楼石だろう。」

海楼…石…。



.

次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ