long story
□甘えた卑怯者
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「――て.―起きて。」
「………あ…ローズさん。」
いつの間に眠ってしまったのか。
ローズさんの声で起き上がると
辺りはすっかり夕焼け空だった。
「キャンプファイアするらしいわ。
んふふ、今夜は宴よ。」
「宴…私も、ですか?」
「何言ってるの、もちろんでしょ。」
そう言って当たり前の様に扱ってくださる。
駄目、本当は駄目なのに。
時間が経てば経つほど甘えてしまうから。
さよならが辛くなるのは目に見えてる。
矛盾した自分に気付かないふりするの。
私は卑怯者。
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