long story
□見透かされた嘘
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赤色を放つ炎はエースさんによって消され、
私はマルコさんに引き戻された。
「おい、シャロンお前…?」
「………。」
近づいて来たエースさんの口から出た疑問は
その場にいた誰しもが思った事で。
「記憶が…戻ったのね…?」
ローズさんの言葉にゆっくりと頷く。
何をどう言ったら良いのか分からなくて。
とにかく此処に居る訳にはいかなかった。
此処に居れば必ず迷惑が掛かる。
一刻も早く離れねば。
甦った記憶が私に言う。
お前は道具だ、と。
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