long story


□父親の役目
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午前中のうちに
停泊していた無人島を出航し
船は穏やかな海を航海中。

私は一人、お父さんの部屋を訪ねた。

無表情なお父さんに
少し躊躇いながらも声を掛ける。

「少し、…お時間ありますか?」

「アァ。」

取り戻した記憶の全てをお話しするには、
まだ気持ちの整理が
追い付いていないけれど。

促された椅子に座り記憶を辿る。

伝えなければ、あの男の事を。



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