long story
□本当に怖れるもの
1ページ/2ページ
「シャロン…。」
「………。」
「…シャロン?」
「……な…さい…。」
「………。」
「ご、めんなさっ…い…。」
怖い、怖いの。
もうこれ以上、…これ以上、
私の中に……入ってこないで…
失うのはもうたくさんなの。
声に出して言いたかったけれど
……言えなかった。
出てくる言葉は一つだけで。
ただただ、ごめんなさい、と。
防衛本能なのか、やっと信じられた彼を
私は一瞬で拒み始めた。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ