short
□In Prison
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恐れなどない
そう 迫り来る死さえも
悔いは残さない
そう誓って生きてきた
おやじを 仲間を 弟を
巻き込んだ事が悔いではないと
そう言えば嘘になる
だから
見捨ててくれればそれで良い
そう思ってたのに
そう思う事でしか
おれ自身が耐えられなかった
だけど
あいつとの約束だけは
そうもいかなくて
己の言葉一つ守れなかった
当然の報いだと、
当然の裁きだと、
甘んじて受け入れる事が
結局おれの逃げ道だったんだ
考えてみれば後悔だらけ
もう一度 もう一度
あいつを抱き締めたい――…
in prison 獄中にて
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