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□気づいて欲しくて
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小腹が減ったと食堂へ来てみると
テーブルに何やら広げたまま、
眠っているシャロンを見つけた

近づいてみれば、広がっている
それは各隊の報告書で
きっとシャロンはおやじに
提出する前の最終確認を
していたんだと分かる

起こしてやろうかとも思ったが
ふとシャロンの髪についている
ヘアゴムに目をやる

ふわふわした布で出来た
可愛らしい物で以前、
シャロンからシュシュという
名前である事を聞いてた

おれはシュシュに手を伸ばし
シャロンを起こさないように
その柔らかな髪から外した

そしてそのまま食堂を後にする





「…っん………、
あれ?…寝ちゃってたんだ……。」

私はまだ覚醒しきってない頭を
フルに使いテーブルに
広がる書類を確認し始める

「…………………………っよし、
大丈夫。ちゃんと仕上げてから
寝たんだ、私。良かった。」

早速パパのところに提出しようと
立ち上がり、思い出した

「あれ?私髪結んでなかったっけ?………後で探そ。」





コンコンッ

「パパ?入るよー。」

「アァ。」

「…はい、これ今月の報告書。
一番隊から十六番隊まで
きっちり揃ってま-す!」

「ご苦労だったな。眠かったら
部屋で寝てきて良いぞ?」

「んん、なんで知ってるの?」

「お前食堂で寝てたろ?」

パパの横で寛いでいた
エースが口を挟む

「エース食堂来たの?」

「いや?」

「じゃあさ、私のシュシュ知らな…
…!!ってエース!!なんでエースが
シュシュ持ってるの!?」

私はエースの手首で他のブレスと
見事に馴染んでいたお気に入りの
シュシュを見つけた。

「さあ?なんででしょう。」

「グラララララ!!」

「えー??υ」


気付いてほしくて、

キミにイタズラ




title:確かに恋だった 様


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