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□きみ攻略マニュアル
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「シャロン〜!!!」

あいつの名前を叫ぶと同時に
シャロンにダイブするおれ

「ΣΣへっ!?いやちょ…!!」

ドサァッ

「…ってー…ったくシャロン!
なんで避けんだよ?」

「っはぁ〜〜??そりゃ避けるわ!!
あんたみたいな筋肉質な人に
潰されたら怪我じゃすまない!」

「だからって、ひでー。」

わざと拗ねてみるものの
シャロンには通じない

「ひどくない、用が無いなら
私やる事あるからバイバイ。」

ひらひら手を振ると
立ち去ろうとするシャロン

「あっ、待てよ!」

慌ててシャロンの腕を掴むと
あからさまに嫌な顔をした
あいつが振り返った

「……何?」

「そんな嫌そうな顔すんなよ…υ
これ、おやじから預かって来た。」

そう言って先程おやじから
シャロンに渡すよう言われた
紙袋を差し出す

「ん〜!!楽しみにしてたの、これ!
良かった、ありがとね。」

中を見た途端、打って変わって
にこにことご機嫌になる

全く忙しく奴だ、といつも思う

「…それ、何だ?」

「ふふふ、気になる?」

「なる。」

「ん〜内緒☆」

「…あそυ」

聞いたくせに何なんだ…

「あっ!そーだエース、
欲しい本とかある?
読みたいのとか…何でも。」

「本…あんまし読まねぇからな…。
つーか、いきなり何で?」

「んふふ〜実はこれね、
本の通信販売カタログなの!」

「本の?通信販売?」

「そー!!ほら、この前の島に
すっごく大きな本屋さん
あったの知ってる?
私舟番で見に行けなかったのよ。
そしたらパパがカタログあるから
見終わったら貸してくれるって
言ってて、待ってたの!」

「なるほど。」

「で、この近海なら船に本を
届けてくれるらしいの!!
何とかっていう、あの島にしか
いない大きな鳥が注文に
来てくれて更に配達まで
してくれるんだって!!」

興奮気味に話すシャロンは
あまりにも可愛い

「そりゃあ便利だな。」

「でしょう?…何でもあるのよ。」

「そーか………
…じゃあこうゆうのは?


きみ攻略マニュアル



title:確かに恋だった 様


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