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□WITNESS
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「ね、急にどうしたの?マルコに
舟番代わってもらってまで…。」

ふふふ、と微笑むローズは
どこか怖い

「シャロン、今この島の
大型ショッピングモールではね、
ファイナルセールをしてるのよ!!
半額は当たり前、最大90lOFFよ!」

「ほんと!!!?」

「ええ!これは是非、シャロンも
連れていかなきゃって思ったの。」

「きゃああ〜ローズありがとう!!」

こんな機会は滅多に無い

私は思わずローズに抱きついた

それから暫くローズと
お買い物を満喫する

服、靴、バック…

「シャロン、アクセサリーも
見て行かない?」

「うん、行こ!」

少し歩いたところで
アクセサリーショップの前に
見慣れた姿を目撃した

「あっ!…エー…」

私は呼び掛けようとした声を
思わず飲み込んだ

エースの横には綺麗な女の人が
いて、何か楽しそうに話している

「あら、エースったら…。」

「……。」

「シャロン…?」

「ごめんローズ、私先に船戻るね。」

「えっシャロン?
シャロンちょっと待ちなさい!」

とにかくその場から離れたかった
ローズの声も無視して私は走った

エースが他の女の人といる

しかも楽しそうに話してるなんて

嫌、見たくない


"二番隊は食料調達なんだ。
量が量だ、たぶん1日がかりだな。
シャロンも今日は舟番だろ?
明日は一緒に出掛けような!!"

そう言ったエースの言葉が
頭の中で何度も響ていた

「Σっおいシャロン
どうしたよい!?」

船に着くや否や自室へと
真っ直ぐに駈け込んだ私に
驚いたマルコが声をかけてくる

「…ごめん、大丈夫だから。
少し一人にして…お願い。」

「……ああ、分かったよい。」

ベッドに倒れこむ様に
横になると目を瞑った

あの女の人は誰?

何を話していたの?

どうして私に嘘をついたの?

私の事、嫌いになったの?

それとも私の早とちり?

つまんない嫉妬だって言う?

エース、どうして?



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