Butler of goddess

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―デーア宮

「―愛、起きろ。」
「ん……。

…り、ひと…?」

「―クス
愛、おはよう。」
目を開ければ、愛しい人の姿。
「―ええ。
おはよう、理人。」


「―ところで…。」
朝食が済んだ後、理人が話し始めた。
「?」
愛が小首を傾げれば、理人は微笑って愛のサラサラな髪を遊ぶように手で梳き始めた。

「…明日、東雲メイ様が来られるとか。」
理人がそういうと、愛はああ…と頷いた。
「…それに、ルチア様も戻ってこられるそうな。」
愛は溜息を吐いた。
「これで学園内に本郷が“3人”も居る事になるわね…。
……東雲メイ“さん”の執事が柴田真人だもの。
ますます面倒なことになりそうだわ……。」
そう言った後、愛は一瞬辛そうな表情をした。
それを理人が見逃すはずもなく。
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