Butler of goddess

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話をしながら歩いていくと、すぐに教会についた。

「御機嫌よう、デーア様!!」
と満面の笑みで言う人達が何人も居る中、
愛は微笑んで御機嫌よう、と返した。

それを見ていた不二子が溜息を吐く。
「…どうしたの?不二子。」
首を傾げて訊ねる愛を、不二子は尊敬の眼差しで見た。
「…凄いね。愛ってば。
全然知らない人にまであんな風に返せるなんて…。」
私には出来ないわ。
と言う不二子に、愛は苦笑した。
「そうしないと面倒臭い事になるでしょう?」
愛の本音だ。
「確かにそうだけどー…。」

そんな他愛も無い(?)話をしていると、大きく扉を開け放つ音が聞こえた。
少なからず声の聞こえていた教会の中が、
その瞬間水を打ったように静まり返り音のした方へと皆が顔を向けた。
そこには二つの影があった。
そして、リカの声が静寂を破った。
「なんなの、あの子!!」

すると、教会の中は堰を切ったようにザワザワし始めた。
「神聖な礼拝堂にあんなカッコでくるなんて、どーゆー神経!?」
「だれ、アレ。
見かけない顔だけど…。」
「やー、信じらんない。」
「品性疑うよね。」
「…まぁ、タミーはいつものことだからほっとくとして…。」

次々と浴びせられる非難の声に、
体にバスタオルを巻きつけただけの少女は居心地が悪そうにしていた。

(…もしかして……あれが…?)
愛がそう思案していると、その少女は意を決したように、目を開いた。
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