Butler of goddess

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―親愛なる聖ルチアの皆様方
今宵22時 コロッセオにて私たちのデュエロを行います。
お時間がございましたら、どうぞ思い思いのおしゃれを楽しんでおいで下さいませ。
お待ちしております。
―2年 華山リカ 東雲メイ


その手紙が届き、皆がコロッセオに向かう。
愛は正装という事で気は乗らなかったが、
同じ学年の友人がデュエロを行うのだからいかなくてはならない。

「―理人、用意をしてくれるかしら?」
すると返って来たのは、もうしている、という返事だった。
愛はクスリと笑って、流石ねと言った。

純白のドレスに宝石を鏤めた美しいドレスに身を包んだ愛は、
その長い漆黒の髪をサイドに結い上げ、ウェーブがかったその髪を肩に流した。
仕舞いにグロスを塗り、愛は普段よりも美しくなっていた。
「ありがとう、理人。」
微笑みながら言うと、理人の顔は微かに赤くなる。
「―やはり、見せたくなくなるな。」
その言葉にキョトンとしてみせると、理人は愛を抱き寄せた。
「―美しすぎて、誰にも見せたくなくなる。」
すると、愛の顔は林檎のように赤くなった。
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