Butler of goddess

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「あ、そういえば来週は定例舞踏会よ。
勿論、一番ダメだった生徒は手持ちの光全部没収だからね♪」
サラッと言ってのけたローズ基学園長。
大抵の生徒はこの時期に定例舞踏会があることを知っているので
(そして学園長のテキトーっぷりに慣れている)あまり動じない。
しかし、一部の生徒は忘れていたのか、慌てている。
そして約一名、理解できていない。
言わずもがな、メイである。

礼拝堂がそんな事になっているなんて梅雨知らず、
一足先に帰っていた愛は祖父から贈られてきたドレスの確認をしていた。

モスグリーンのドレスに所々黒いレースとリボン、
そして黒と白のフリルをあしらい、胸元と背中は少し大きく開いている。
髪飾りは黒薔薇をあしらった黒いベールチュール、
首元にはチョーカーの黒いリボン。
ピンクなどよりもモスグリーンなどの落ち着いた色が似合う愛には、
とても似合うドレスだ。
流石祖父と未来の毋である。
そして理人の方は、愛のドレスに合わせたのか、
緑と言うよりも黒に近い色の燕尾服である。

「理人、書くものと便箋を頂戴。
早速御礼状を書かなくちゃ。」
「承知致しました、愛様。」
サイズもピッタリだと確認した2人は慎重に着替えた後で御礼状を書き、祖父へと送った。
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