Black Joker

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そうしてやりたい事をやって帰って行く二人を尻目に、なでしことあむはタルト生地だったものを見た。
星歌とスゥは何か他に出来ないか余った生地を見ていた。
「これは酷いわね…」
「折角作ったのに…」
仕方ないと言って涙を流すあむを振り向きざまに無表情で見つめるイクト。
そんなイクトを急かす歌唄と目で何かを訴える星歌。
星歌の言いたい事を理解したのか小さく頷いて去っていった。

それを確認してから、安心させるような微笑みを浮かべてあむに声を掛ける。
「あむ、大丈夫だよ。」
「これだけ生地が残っていればぁ、タルトがダメでもぉー…

ちがうお菓子にキャラチェンジ!」
スゥの言葉に納得するなでしことてまり。

「ふむ…タルトにはならなかったけど、
クッキーの完成予想図…。」


それから暫く。

「「「できたぁー!!」」」
嬉しそうな三人の少女の声が響いた。
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