Black Joker

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あむはポストに紙袋を入れ、なでしこと星歌を連れて物陰に身を潜めた。
…どうやらバレずに済んだようだ。
なでしこが叱るが、あむは顔を真っ赤にさせてこれで良い!と叫ぶ。
そんなあむを微笑ましく見ていた星歌。
それからはあむと別れ、2人で帰った。


「次こそは同じクラスになれると良いねー。」
「本当よ。
全く、2クラスしか無いのに今まで同じクラスになった事無いものね。」
そう言って笑い合う。
「それこそ奇跡だよね。
…でも、来年は同じクラスになれる気がする。」
青い空を見上げて呟くように言った言葉はなでしこの耳にしっかりと届いた。
「本当?
星歌の勘は良く当たるもの!
楽しみにしてるわ。」
途端に笑顔になるのは、幼なじみとして星歌の勘の鋭さを知っているからだろう。
「うん、私も楽しみ。


…じゃあね。」
「えぇ、じゃあ。」

そう言って2人同時に家の門を開け、入っていった。








「同じクラスに、なれたら良いな。」
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