十四支

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「あ、ねぇ。
服見て行かない?」
ありさが言ったように、
テキトーにブラブラしていると、
音流がショーウィンドウを見て言った。
「そだな。」
「そうしましょうか。」

店に入ると、…雰囲気はともかくとして、
三人共容姿が良いので結構目立った。

だが、三人はそんな事お構いなしで
好きなように服を見ていた。

「偶には咲も黒以外の服着なよー。」
と言いながら音流が持っているのは、
シンプルな服。
「音流も偶にはこういう奴着たら?」
と言いながらありさが指したのは
可愛らしいレースがついている服。
「え、こういうのは透でしょ?」
キョトンとしながら音流が言うと、
二人共まぁ確かに…という顔をして頷く。
「…て言うか、私にガーリー系は
似合わないし。」
と苦笑しながら言うと、周りに居た
店員さんと客の目がギラリと光った。
満場一致でこう思っているに違いない。
(似合うし!!!!)
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