十四支
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そんなこんなで、ご飯を食べて解散した。
―家に帰ると、中は真っ暗だった。
(…もしかして、まだ帰ってきてない?)
そんな事を思いながら、鍵を開けて
中に入った。
数分が経過した時。
ガラ…と戸の開く音がした。
居間でぼーっとしていた音流は、
首だけ動かして後ろを見た。
「おかえり、由希。
…あれ?透?」
由希と、何故か親友の姿。
……後ろで肩を震わせている奴は放っておこう。
「あっ…音流ちゃん…!!」
音流の姿を見て
安心したような表情を浮かべた透に、
音流は首を傾げた。
何故、彼女がここに…?