十四支

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いつまで経っても透が帰ってこないので、三人で廊下を歩き回る。
「透どこいったんだー?」
「…(電波受信中)」
「どこかしら…(あの2人何やらかしたの…?)」
「透ーっ」
と呼びかけていると、咲が指を指した。
「透君の電波受信‼︎」
心なしか、頭にアンテナがついているように見える。
「あ、いた。」
「何そんなとこで正座してんだ、授業が始ま…」
言いかけたところで、透が頭をぶつけた音が響く。
「だ、大丈夫…?」
「なんか今自分からぶつかったようにみえたけど…」
音流とありさが引き気味に声を掛けるが、透は本当に痛かったらしく頭を抱えていた。
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