アジサイ謳歌
□雨雲 作成中
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どんよりした青空は、別に窓から見た風景のことを表しているんじゃない・・・
雨が今から降りそうなその厚ぼったい暗い、雲が敷き詰められた灰色のジュータン。
今も狭い空の中を循環して・・・
車のクラクションが響く。私はびっくりして面をあげた。
やばい・・私のせいで混んでいる
・・・
急いで自転車のペダルに乗せた足に力をいれる。
自転車は加速し、私の心に、重い石を落下させる・・・
家に帰ることは、当たり前。
別に家は嫌いじゃない。だからといって家族が嫌いだから、というものでもない・・・
私は・・・
ただ、苦しいだけだった。
意味のない循環した日常。ぐるぐるした、私を追い立てる無数の懺悔者・・・
自転車を、漕ぐ。
家が見えた。・・・しかし私は、思う。
”本当にあの家は私の住んでいい家なのか・・?”
私は、苦しむ。
のうのうと、学生生活を送る日々
。
これでいいのだろうか・・・
でも私は、何もしていなかった・
・・・