雪の妖精
□おじいちゃんの作り話
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昔むかし。ある北の国になぁ、それはとってもみずぼらしい少女がいた。
その少女はなぁ、その国一番の貧乏でひどい異臭がしてな、そりゃあたいそう嫌われていたんだそうな。
そんなある日、少女の住むごみ部屋にある少年が現れた。
その少年はとっても綺麗でまるで宝石のような美しい少年だったという。
少女は少年が好きになった。しかもその少年は記憶を失っていた。
いまのうちだ。
好都合じゃあないか。
少年を自分の物にすればいい。
少年は少女の好意に気づいていた。
でも少女はその気持ちを隠し、自分の汚さを恥じてある行為をした。