一章: 過去に苦しむ正義達

□UMPIRE4 衝撃の事実 
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 君は、誰だ・・?なんで私を知ってるんだ・・

あの時の、光景。ごちゃ混ぜの削り取られた、世界。


機械独特の声が、私の耳から離れない・・・




”ドウシテココニ・・・イル?”



それはこっちが聞きたい。あなたは誰だ・・?

錆付いた瞳が私を見つめる。君は・・・・



傷ついた、写し鏡。古びた瓜二つの、存在。



ただ、違うのは頭に一角があるか、ないか・・・・







 「おりょおりょ、気がついたかーい?」

軽快な男の声が響き渡った。

頭がずきずきした。気分がずっしり、重い。

視界が明るくなる。・・・男の芯のしっかりした手が私を起こす・・・

「ヘラ・ジュノ〜ん、起きろ!重い!very重い!!hevry!・・一体何キロ?!」

失礼な。なんて男だ・・・

ヘラは目をうっすら開けた。白い光で最初、何も見れなかったが男のへらへらした顔が飛び込んできた。

「ん〜?お茶いかが?」
思わず世界中の女がとろけそうな笑顔を見せる。
緑の綺麗なウェーブかかった短い髪。赤い瞳にはいつも苦労の影がちらちらヘラに向かって話かけようとしている・・・

フレイ・カロラは慣れた手つきで日本の緑茶を差し出した。
ヘラは黙ってお茶を受け取ったが、手が震えて零してしまった。

「熱っ!・・」
フレイは慌てて冷えたタオルとボールを持ってきた。

白いドーム状の部屋には洗面器とキッチン、何か奇妙な箱・・・全て白い。

ヘラはその部屋で、白いベットで寝てたらしい。

昨日は泣きすぎた。・・・辛い自分の記憶と、フレイの記憶が身に応えた・・・

今は何も考えたくない・・・

「まったく。こんな零して。お子ちゃまライスめ・・」

彼は手際良くヘラの腕をタオルで浸した。シーツや、掛け布団を彼女をどかして剥がす。

ヘラは目眩と震えで崩れるように倒れかけた。

フレイが慌てて彼女を支えた。

「おい・・・何やってンのお・・もお・・」

フレイはヘラを再びベットに寝かした。
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