ひまわりの丘で

□act.1鉄格子の中で見たモノ 
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見ろ。このスーツ姿。立派じゃないか。黒い新品のスーツは弁護士証するボタンが僕を固めた。
立派に着こなす僕。

なんてかっこいいんだ・・・!

「・・・っい・・おい!」
僕は夢見心地で声の方に振り向く。
「なに鼻なんか伸ばしてんだ!この青二才が!!」

先輩からアッパーを食らう僕。
鼻血を垂らしながらにやにやしていた・・・(痛かったが。

「おい、青二才。弁護士の仕事は
そう甘くないぞ。・・・いやって言うほどその現実を見るからな。
・・・見てろ。」
箕九夜先輩はそう僕に言い捨て、
熱い事務所から出て行く。

なんなんだよ。まったく。・・いくら僕が男前だからってそんな朝からいじめなくたっていいじゃないか。

僕は浮ついた気分を抑えるために
事務所から出て行く。

湿った塩風が僕の顔面に向けて猛威を放つ。
おい。今日きちっと整えたナイスヘアが台無しじゃんか。

熱い日照りと透き通った綺麗なエメラルドの海が僕をお出迎えした
。・・・ひゃっほー

僕はここで沖縄の法律ヒーローに
なるのだ!
嬉しい気持ちを僕は隠せなかった。




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