ひまわりの丘で

□act.1鉄格子の中で見たモノ 
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「・・・もしもし、こちら箕九夜
法律事務所です。」
初めてのここでの応答。そして・
・・

「分かりました!至急お伺いしますっ!!」


今、僕の元に初依頼が来た!
そう思うだけで僕は有頂天になった。





車で移動し約15分程度。
僕は奄美村に到着した。・・・奄美村は綺麗な緑の村だった。南国
を思わせるような飾りや衣装。
サトウキビの畑が僕らに甘い風を
送ってくる・・・
「あぁ、弁護士さん!!」
一人の年老いた、男が近づいてきた。
彼の後ろに警察官、村人らしき男女がぽつぽついた。

男は日焼けしたぎつぎつした顔を麦わら帽子に収めていた。
アロハシャツに白い半ズボン。
・・典型的な島男たる姿。・・・

おぉ、かっこいい・・
「もうなんとかしてくれんかね。
こちらも困るんだ。」
男はなまり気味に喋って来た。

いや・・・いきなりそんな事言われても・・

「あの女だよ!!私たちを不愉快
にするのは!!」
後ろの方にいた中年の女が警察官に食って掛かっていた。

「あの女を処刑にしろ!目の前で見るのもおぞましい・・」
中年の女の隣にいた男も叫んでいる。
警察官は困った顔をしていた。

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