お話です
□沙羅〈サラ〉
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あなたに出逢ったのは、偶然では無く必然で…きっと生まれてくる前から決まっていて
僕があなたを愛してしまったのは間違いなく現実の中での時のイタズラだったのでしょうか…
あの日、僕の心に甘い香りのする、そよ風が吹いたんです
あなたは新入社員として紹介されていました。
『今日から我が会社に勤務する植草沙羅さんです』
社長の少し後ろから見えたあなたは、色白で…
窓の隙間からの春風に揺れる黒く長い髪
あの日、僕は…昔夢でみた天使が立っているのかと思わず立ちすくんだんだ
あなたは僕の方をチラッと見て微笑んだ…
その瞬間から僕の恋が始まりました…