S.S. Dream

□好き
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「セブルス、また魔法薬学の勉強してるの?」

図書室に籠もってひたすら教科書とにらめっこをしているセブルスに呆れ半分でなまえが訊ねる。

セブルスはちらりと彼女を見て、それからすぐに教科書に視線を戻した。

「ねぇ、何か言いなさいよ」

彼の体を揺すぶったりしてみるが、一向に口を開かない。

「何よ、魔法薬学なんかの何がいいのよ。セブルス、暗い」

関係ない、と言うようにセブルスは彼女の言葉にぴくりとも反応しない。

「つまらない、この…馬鹿。いいわ、いいわよ、レギュラスに相手してもらうから」
そう吐き捨てて図書室を立ち去ろうとするなまえの手を、セブルスはぐっと掴んだ。

「待て。何でレギュラスなんだ」

今まで何の反応も示さなかったセブルスが、食らいつくような視線でなまえを見つめる。

「何でって、貴方が私のこと無視して本と仲良くしてるからよ」

「もうすぐ終わるから、それまで待ってろ。レギュラスのところなんか行くな」

「はぁ?それこそ何でよ」

なまえの言葉にむっとしたセブルスは掴んだ彼女の手を引いて、自分に引き寄せる。

そして小さく、触れるだけのキスをなまえの頬に落とした。

「…うるさい、こういうことだ。解ったら、黙って待ってろ」

いつもは青白い顔が、照れからか真っ赤になっている。

なまえは驚いて、その場にぺたんと座り込んでしまった。

「馬鹿、何でそんなとこに座るんだ。ほら、此処、僕の隣に座るといい」

「…うん。セブルス…積極的ね」

「お前が悪い。お前が…レギュラスのところに行くなんて言うから」







魔法薬学が好き
勉強が好き



だけどそれ以上に


君が


好き

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