S.S. Dream
□おなまえおしえて?
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「おい、最近スリザリンと仲がよろしいそうじゃないか」
なまえがグリフィンドールの談話室で、暖炉の前のソファに座って本を読んでいると、どっかりジェームズが隣に座り、そう話しかけた。
「えぇ、そうだけど、何か問題あるかしら?」
「いや、お前みたいなじゃじゃ馬と仲良くするスリザリンに興味があってな」
そう言いながら今度はシリウスがやってき、なまえをはさむかたちで座った。
「で、名前は?」
「楽しそうね、ジェームズ……ちなみに名前なんて知らないわ」
「なんでだよ、いつも一緒なんだろ?」
「そうだけど…気にしたこともなかったから。真ん中分けで、青白い肌の男子よ」
彼の特徴を述べると、ジェームズとシリウスは顔を見合わせ、にや、と笑った。
「そりゃ、スニベルスじゃないのか?」
「ジェームズ、彼のこと知ってるの?」
「あぁ、知ってるとも。なぁシリウス?」
「ははっ、そうだな」
楽しげに笑いあう二人。
なまえはついていけずに困り顔。
「ま、今度会ったときにでも呼んでやれよ」
シリウスがぽん、と肩を叩く。
わけが解らないなまえは頷くしかなかった。