S.S. Dream
□HappyHalloween
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「あ…ありがとうございます」
「ふむ…ところで、まさか我輩にあの場所に戻れと言うわけじゃあるまいな」
「いえ!そんなまさか!」
ハーマイオニーの言葉を思い出したなまえは声をあげて否定する。
ハロウィンパーティーに参加しているスネイプなど…不気味すぎる。
「君は?」
「えっ」
「君はどうするのかね。パーティーに戻るのか、此処に残るのか」
「私は………残ります、此処に。だって、折角のハロウィンなのに先生が寂しいでしょ?」
質問になまえがそう答えると、スネイプはがっくりと肩を落として苦笑するように息を漏らした。
「……eat…?」
「はい?」
掠れすぎていて聞き取れなかった。
なまえが聞き返すと、スネイプは彼女の頬に小さく口づけてから恥ずかしそうに俯いた。
「Trick or Treat?…今日はそういう日なのだろう」
「え…あ、私、今、お菓子持ってない…です」
「では、悪戯ですな」
するりと黒い腕が髪をかすめてなまえの首にまわされる。
「覚悟はいいかね?」
HappyHalloween!