銀魂

□ずっと…
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銀ちゃんは仕事の依頼で怪我をして入院中。
人のために頑張るのは私もいいことだって思うし、そういう所を好きになったんだ。

だけどその反面不安だらけでしょうがないんだよ…




「曖華?」




今も見舞いに来てる。
新八くんと神楽ちゃんは先に帰ってしまって、病室には銀ちゃんと私だけ…。




『…ん?』




「あのさ〜銀さん曖華の考えてる事大体わかるよ?だけど、本人の口から聞きてぇよ。」





ジャンプを読んでたのを置いて私の方を見ると、真剣な目をこっちに向けていた。

銀ちゃんは何でも私が考えてる事がわかってしまうから…




『不安なの…どうしよもなくて。銀ちゃんが目の前から消えてしまいそうで…』




ぽろぽろと涙を流しながら言った。

今までのが全部出てきているかのように次から次へと流れていく。
そんな銀ちゃんは優しく頭を撫でてくれた。




「わりぃ…だけどお前を残して消えたりしねぇよ。ずっとそばにいるから…なっ?」




先の事なんかわからないのに銀ちゃんが言うと何故かそんなような気がしてきた。

とても暖かくて心が癒されるような感じがする。




『うんっ…!』




「曖華。目閉じて両手だして?」




『わかった!』




言われた通りに目を閉じて両手を差し出した。

なにをするのかなんてわからないまま待っていたら…

左手の薬指に違和感を感じた。 それが何かは私でもよくわかる。




『ぎっ…ちゃ……』





「お前に合いそうなのがあったんだ…やっぱり似合ってるよ!」





『うぅ〜嬉しいよ。ありがと!!』





「おぅ!」




不安で仕方ないのに銀ちゃんから貰った指輪がとても嬉しかった。
ずっとずっとこの人の隣を歩いていきたい。

人生を歩んでいきたい。

そう思えた。






END
 

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