mistero mondo

□プロローグ
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私は普段通り学校に行き、普段通りに授業を受けていた

今の授業は歴史の時間で、江戸時代末期の新選組について

そうなるとわたしの友達であるルカの心の中は今頃大変な事に成っているであろう

江戸時代関係の話をしているだけでも煩くてかなわないのだが、新選組についてであればこの授業の後は普段よりも格段に五月蝿くなることは明白だ

何故彼女が新選組を好きかと言われると、今人気の乙女ゲーム薄桜鬼をプレイして絵が美麗過ぎるというのと乙女ゲームと言うだけあって恋愛ものなわけで、新選組隊士とその他一名と恋愛をするというゲームなのだがそれが見事に彼女のツボに入ってしまい、その関係で江戸時代というワードを出しただけで煩くなってしまうのだ

そんな風に考えていたら案の定授業が終わって真っ先に私と白雪の所に「新選組、新選組」と言いなが子犬が尻尾を振るみたいにやって来た

犬の尻尾だけではなく彼女の周りにお花畑が見えてきそうだ

「ルカはそれしか言えないのかな?」

ルカ「ごめん、ごめん。だって、嬉し過ぎてそれしか出てこなかったんだもん」

白雪「良かったね。としか言えないよね」

「うん、同感」

ルカ「酷いなぁ。何さ、薄桜鬼のキャラカッコよかったでしょ?」

「それとこれとは別だから」

そんな風にして今日の授業は全て終わった

HRも終わり三人で家に帰ることにした

帰り道、ルカが歴史の授業についてぶり返した

ルカ「今日の社会の授業は楽しかったね」

「そう思っているのはonly you」

ルカ「そんなことないでしょ」

と話しているうちに

白雪「あ、わたし今日バイトあるからここでお別れ」

ルカ「あ、わたしは今日本屋さんに行こうと思うからここでお別れしないと」

「わかった。二人とも明日ね」

こうして、三人は普段通り別れた




その後、学校生活の幕が再び開くことはなかった

舞台の流れが大きく変わる

誰も気づかないうちに

否、気がつける者はだれもいない

気づいた時にはもう後戻りができなくなっていたのである









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