mistero mondo
□第八刃
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アリスがこの時代に来た次の日の朝、斎藤との試合で勝ったとはいえ久しぶりに木刀を持って試合をして疲れたアリスは熟睡していた
朝餉の準備ができたのに起きて来ないアリスを起こしにきた人がいた
沖田「アリスちゃん、起きて、朝だよ。一日目から寝坊とかしないでよね」
寝ていた筈のアリスは突然聞こえてきた悪魔の声に悪寒がして寝ぼけながらも起きてしまった
沖田「早くしないと襲っちゃうよ」
「それは困る!!」
それを聞いたアリスの頭は完全に覚醒した
そして気がついたことがあった
何時の間にかアリスの部屋に沖田が入ってきていたのだ
それに気がついて思わず大きな声を出してしまった
「ぎゃー何で人の部屋に入ってんの!?ありえない!!さっさと出てけ!!」
その声が屯所に木霊してしばらくしてから、アリスの部屋にドタバタと騒がしい足音が幾つも近づいてきた
土方「如何した、総司に何かされたか!?」
怒鳴りながら土方が部屋にやってきた
障子を開けた土方
そこには障子から顔を覗かせて見てきた幹部たちの目が点に成る光景を目の当たりにした
元々着物を着慣れていないアリスの夜着は帯がしっかり結べていなかったのか寝ている間に胸元が少し着崩れていたのだった
それを見た土方はアリスが沖田に何かされたと思ってしまった
土方「おい総司、てめぇ姫井に何しやがった?!」
ブチ切れモード
そう思ったアリスは慌てて止めようとしたがしかし
土方「おめぇは黙ってろ。新選組の幹部隊士が朝っぱらから屯所内で問題をおこすなんて言語道断なんだよ」
沖田「僕はまだ何もしてないですよ」
土方「そんなの信じられるか。じゃあ何でさっきこいつは叫んだんだよ?それに、何で夜着が乱れてんだよ」
それを聞いたアリスは一人赤面していた
沖田「それは、僕がこの部屋に入ってきていたことに気がつかなくって吃驚して叫んじゃったのと僕が来た時にはもう乱れてましたよ」
土方「本当か、それは?」
「えっ、あぁ、はい、本当です?」
突然話を振られたアリスは何故か語尾が疑問系になってしまった
土方「何で聞いた俺に疑問系で返してくるんだよ」
「あ、はい、すみません…本当です」
土方「そうか…じゃあおまえは俺が昨日、夜しっかり結べと言ったのを忘れていたんだな?」
「うぅ、はい」
土方「そうか、ここは男所帯だから気をつけろよ。それと着替えて広間に来い」
「はいっ、わかりました」
土方「さっさと来いよ」
そう言って土方は隊士を率いて部屋から出ていった
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