桜の華は風とともに
□八輪
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久しぶりに家に帰ると京兄が共有スペースに
「貴方方に母さんから荷物が届いてましたよ。受けとっておきましたので少々待っていてください」
「うん」
京兄は自分の部屋に私宛の荷物を取りに行き、戻ってきた時には大きめのダンボールを一つ持っていた
「おそらく、他の兄弟たちのと同じように、母さんの結婚式の時のための衣装でしょう」
「わかった。開けても良いかな?」
「早く開けてください。何日か前に届いたものですが、ずっとそのままにしておくとシワになりますので」
「わかった」
そう言ってその場で開けると中にはドレスとスーツ2着が
「私と風斗の結婚式の衣装なのはわかるけど…ドレス?姉さんのかな?」
「風薫、今の言い方には語弊があるのでは?」
「ん?何が?」
「いえ、わざとでは無いのでしたら
「…おい!お前僕のベッドで寝るな!」
「…ん…寝てた?」
「そうだよ。シャワー浴びて出てきたら風薫が僕のベッドで寝てたから、しょうがなくもう一つの方で寝ようとしたけど、落ち着かなくて寝れないから起こした。退いて」
「ん。じゃああれは夢なんだ。あぁ、ってごめん、すぐ退くから」
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