邸の裏庭

□ネバー・エンディング・ホーリーナイト
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ネバー・エンディング・ホーリーナイト

「え、嘘?」

「いや、本当だからね。」

始まりは綱吉の何時もの突発的な提案だった。

「ボンゴレ主催のクリスマスパーティーを開こうと思うんだ。」

「へぇー?で、何で私を呼び出したの?」

綱吉の提案は何時も突然発案される。

故に準備をする暇がない。
ちなみに今日は12月24日だ。

「クリスマスパーティーの内容を蒼にして欲しいんだ。」

やはり、そう頼んできたか。

「なら、プレゼント交換なんてどう?」

「良いね。音楽が止まった瞬間に持っていたプレゼントを貰う、って…」

「で、誰を呼ぶの?」

他のファミリーを呼んだ日には、プレゼントにとんでもない物が入れられていそうで若干怖い。

「うーんとね、まずはボンゴレの守護者でしょ。あと、風間財閥の御子息…」

「はい?」

「だから、風間財閥の御子息と…後は蒼の弟さんの部活関係者かな…。」

「はい?」

それ本当ですか…。

「本当だよ。」

って、読心術かチクショー。

何で、風間財閥の御子息まで誘うんだ…

「分かりました。すぐ準備します。」

ということで、場所は変わりまして……此処はボンゴレ所有の××ホテル。

日本で名の知れた一流ホテルだ。

そんなホテルのパーティー会場を貸し切った。

中に居るのは選ばれし者達…って、なんかハリ×タみたい←

とりあえず、今日中に全て用意するのは大変だった。

無茶言ってくれるよね、うちのボスも。

「蒼さんっ…今日はわざわざ招待して頂きありがとうございます!!」

な、何…この可愛い小動物!!

千鶴ちゃんが癒やしだわ。

「此方こそ、急でごめんね?一、結局…あんたの所からは何人大丈夫だったの?」

「……俺に総司、雪村の3人だけだ。先生達は皆職員会議、平助は英語の補習で来れなかった。」

「そっか…まぁ、しょうがない。」

「じゃあ、人数も揃ったみたいだし始めるか。」

パーティーは立食式にした。

その方が動きやすいし…。
というか、人数少なくないか…?

「それは、雲雀さんとお兄さんとランボが居ないからじゃないかな?」

また、心読まれたよ…。

「成る程ね、雲雀は群れるパーティーには参加しない、笹川とランボはイタリアか。」

「そっ。」

「10代目、そろそろプレゼント交換の時間です。」

獄寺が綱吉に話しかけた時に、ふと視線をずらせば一達の姿が目に入る。

…?今、沖田君と目があった?

「じゃあ、獄寺君よろしくね。」

「はい!!」

そう言い、獄寺はマイクを司会者であった山本から奪いルール説明を始めた。

「では、ミュージックスタート!!」

獄寺がそう言った瞬間にクリスマスソングが流れ始めた。

流れて来た音楽はアレだ。CMでよくやっている『今年も〜♪』で始まる…

「ストップ!!では、手元に持っているプレゼントが貴方のプレゼントになります。」

私の手元にあるのは白い箱に青いリボンで包装されたプレゼントだった。

リボンをほどき、開けてみると……中に入っていたのは箱一杯の花々だった。

「……綺麗。」

思わず感嘆の声が漏れる。

「俺のプレゼントを受け取ったのは姉上だったのか…。」

「これ一が…?」

意外とセンス良いじゃない。

「あぁ。」

「ありがとう。」

綱吉は沖田君のプレゼントだったらしい。“豊玉発句集”という土方先生の俳句集(非売)

千鶴ちゃんは私のプレゼントでミルフィオーレのスイーツセット

一は綱吉からのプレゼントで銀時計

沖田君は獄寺からのプレゼントでシルバーアクセサリー

獄寺は千鶴ちゃんからのプレゼントで手作りマフラーだった。



ネバー・エンディング・ホーリーナイト

(そうえばさ、風間財閥の御子息は?)

(腹痛で欠席らしいよ。)

(は?腹痛?)

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