novel
□勉強会 赤リョ
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1時間後。
「終わったぁー!!
これでしばらく英語から逃れられるぜ。」
「俺が教えなきゃ一生終わんなかったかもよ?
感謝しなよ。」
さっきとはうって変わって赤也は嬉しそうに伸びをする。
その向かいではリョーマが先程と同じように頬杖をつきながらため息をつく。
「全く、いっつも生意気だよな。」
「赤也さんの英語力がゼロに等しいのが悪い。」
まだまだだね、とリョーマは笑う。
「テニスじゃ負けねーっての!!」
「赤也さん俺に勝ったことあったっけ?」
「ある!!自分が負けた事忘れてるとか、調子よすぎだろ。」
赤也は素早くリョーマの背後に移動すると、腕を交差させて軽く首をしめた。
「うりゃうりゃあー」
「ちょっと、苦しいよ!!」
そうは言っているものの、表情は全く苦しそうではない。
しばらく2人でじゃれ合っていると、ふいに赤也が腕の力を緩め、リョーマの背中に体重をかけた。
「重っ…。なに?どうしたの。」
突然背中にかかってきた重さに文句を言うように、リョーマは首だけで後ろを振り向いた。