銀高シリーズ集

□もしも二人が兄弟だったら
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もしも二人が兄弟だったら


















晋助 「オイ、銀時。」


銀時 「お兄ちゃん、だろ。どうしたー?」


晋助 「今日は剣を見てくれんだろ?竹刀はどこにある?」


銀時 「あー、悪い。今からヅラと辰馬とで甘味処行くんだわ。」


晋助 「はぁ!?」


銀時 「悪いなー、晋ちゃん。」


晋助 「ちょっと待てよ!ふざけんな、今日は見てくれるって言ってたじゃねーか!!」


銀時 「だって仕方ないじゃん、辰馬が団子奢ってくれるって言ったんだモン。」


晋助 「俺と団子どっちが大事なんだよ!」


銀時 「剣の稽古と団子だったら団子。」


晋助 「……クソ天パ。」


銀時 「団子買ってきてやっから。」


晋助 「根性無し。んなだから学校で落ちこぼれんだよ。」


銀時 「おーおー、何とでも言え。」


晋助 「甲斐無し。」


銀時 「団子買ってきてやるって…。」


晋助 「能無し。」


銀時 「どうせ馬鹿ですよー。」


晋助 「カオナシ。」


銀時 「それはジ〇リの千と千尋の〇隠しの化け物だろーが。」


晋助 「学無し、金無し、恋人無し。」


銀時 「やめて。泣くから、ホント泣くから。謝るから止めて。無しって言うの止めて。」


晋助 「…もういい。」


銀時 「ん?」


晋助 「いい、松陽先生の所に行く。」


銀時 「え、何で?」


晋助 「お前、坂本達と団子食いに行くんだろ。」


銀時 「あー…。そうだけど…。」


晋助 「もしかしたら泊まるかも。」


銀時 「はい?いやいや、お兄ちゃん許しません!年頃の男の子が男の人の家に泊まるなんて!」


晋助 「別に男どーしだろーが。さっさと行けよ天パ。」


銀時 「いや、許さないからね?お泊まりとか許さないから。だって可愛いじゃんお前。一夜の過ちとかあんじゃん。朝までオールナイト日本じゃん。」


晋助 「意味わかんねぇよ。
10歳の男のガキに手ぇだすわけねぇだろ。脳ミソいかれたか糖尿病。」


銀時 「あー…わかった。あ、竹刀いるだろ?
俺の部屋にあっから。」


晋助 「おう。じゃーな、兄貴。」


銀時 「じゃーな、じゃねーよ。ほら、庭行くぞ。」


晋助 「は?」


銀時 「あ、もしもし辰馬?うるせーよ、電話口で笑うなバカ。あのさー、今日行くの止めるわ。んじゃ。」


晋助 「お、おい!」


銀時 「ん?兄ちゃんが稽古してあげるから竹刀持って来なさーい。」


晋助 「だから!何でだよ!


銀時 「お前が先生の家行くくらいなら俺が見る。
いくら先生でも晋ちゃんと二人きりは危険だしなー。
ねぇ、わかってる?その柔らかいほっぺたも小さい手足も触っていいの俺だけなんだよ?」


晋助 「は、はぁ!?弟相手に嫉妬すんな!!さっきまで冷たくしといて今さら何だよボケ。」


銀時 「ハイハイ、拗ねないのー。」


晋助 「拗ねてねぇ!」
















桂 「…おい、坂本。銀時は?」


坂本 「金時なら弟君と剣の稽古ばしちょる。まっこと過保護で困った奴じゃ!アハハハ!」


桂 「はぁ…ブラコンも大概にしてもらいたい。」





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