銀高シリーズ集
□にゃんにゃんしました。
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朝起きたら、我が家の可愛い子猫の晋ちゃんが、
大きくなっていました。
「Noooooooooooo!!??」
昨日は、普通に飯食って風呂入って寝た、いつも通りの生活だった。
そして今朝、起きたら大人晋ちゃんが隣に…
何コレ!?夢!?
小さかった身体は20をとうに越えただろうという大人の身体になっていて、愛らしい大きな目は切れ長の色気のある目に、小さい猫耳と尻尾は立派に成長していた。
布団で唖然としている俺をじっと見つめている晋ちゃん。
「ほ、本当に晋ちゃん…?」
「あぁ。何回目だよその質問。」
だって…
『俺の晋ちゃんがこんなにエロいわけがない!』
首筋とか、閉じきってない着物から見える胸元とか…
エロい。とにかくエロい。
「…何百面相してんだ。」
「はっ!あ、いや何でもねぇよ?別に胸元とか銀さん見てないからね?
てか…何でそんな事になってんの…?」
ぶっちゃけ、そこに居るだけで晋ちゃんの色気は半端ない。
「…この時代の俺が、これを飲んだみてぇだな。」
そういって晋ちゃんが取り出したのは小さなビン。
晋ちゃんが言うにはバカ辰馬からもらった特殊なジュースを飲んだらしく、10年後の自分と入れ替わってしまったらしい。
「全く…あのバカからもらったモンは口にすんなって言っただろーが。
しかもこれ夜に飲んだな?歯磨きした後は何も口にするなとも言ったでしょーが!あんたって子はもー!」
「飲んだのは俺じゃねぇよ。」
確かにそうだ。
帰って来たらお仕置きとして一週間風呂に入れてやる。
「…なぁ。銀時。」
12歳の時にはなかった少し低い声に反応すると何故か膝に座っている晋ちゃん。
ちょ、ちょぉぉぉ!?
何!?どうしたの!?
そんなエロい身体で乗られたら俺のアナログスティック反応しちゃうからァァァァァ!!
「ど、どどどうしたのカナ?」
理性をギリギリ踏み止めてさりげなーく腰を引く。
偉いぞ俺!!耐えるんだ俺!!あ、なんか晋ちゃんいい匂い…ぐあああぁぁ!落ち着け!!そうだ、何も考えるな!無心無心無心無心無心無心無心無心無心無心ぶつぶつ…
「…いつもみたいに撫でろよ…。」
そんな艶やかな瞳で見つめちゃ駄目だからァァァァァ!!!!
銀さんだって狼なんだよ!!??ペロッといっちゃうんだよ!!
むしろイッちゃうよ!?
情けなく震える手で頭を撫でると不満そうに晋ちゃんは顔をしかめる。
「…そこじゃねぇだろ。」
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