そううけっ!

□第七章
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この二日間が嘘のように長く感じた。さながら俺は精神と時の部屋で修業をしていたかのごとく長い時間を過ごしたように感じたのだ。

九藤とデート(仮)を過ごし、そのあとで腐れ縁の昴とかいうエロ魔人の毒牙にかかりそうになるし、帰ってきたと思ったらやたらと同室者の巽に質問攻めにされるわで、俺の精神はこことばかりにすり減らされた。
俺は自称でもなんでもなく俺様生徒会長のはずなんだけど、最近そのキャラすら影を潜めている気がしなくもない。なんて不本意なんだ。

月曜の授業を終え、俺はなりふり構わずこの生徒会室にたどり着いた。すべてはマスコット的なマタタビといちゃいちゃするためである。

「あ〜〜癒される・・・」

俺の姿を認めると真っ先に飛びついてくる愛しのマタタビは今日も今日とて可愛さが振り切れていた。
まるで「蜜お疲れさま」とでも言ってくれるお嫁さんのような存在である。かわいいなあもう。喉を撫でてやるとごろごろと気持ちよさそうに鳴く嫁は本当い愛しい。

生徒会室の椅子でいちゃついていると、生徒会室の扉が開いて、いつものメンツが顔をのぞかせた。

「あれ、みっちゃん早い〜そして早速マタタビちゃんとにゃんにゃんしてるじゃん」
「言い方がどうにかならないんですか、三橋はいつも下劣です」
「あれ、俺は普通の会話してるだけだも〜ん。そっち系に連想しちゃう蒼二ちゃんの方がやらし〜んだけど」
「…黙れうるさい」

「…なんでそんなに入ってきて早々にケンカしてんだよお前らは」

仲の悪い二人をみるとまた日常に戻ってきたのだと思うから、かえって俺はほっとした。

「あ!みっちゃん聞いた?今度は編入生がくるって話!」
「んあ?そ〜いえばそんな話を聞いたような」

朝から疲れ切っていた俺は休み時間はほとんどぼーっとしていたわけで。巽に本気で心配されていたのも軽く流してしまっていた。彼には申し訳ないことをしたとは思っているが、彼だって俺を疲れさせるような質問攻めの刑に処したんだから、それくらい許してくれと思う。
そういえば昼休みに生徒会顧問の先生に言われたような気がしたな。

「来週、らしいですね。どんな生徒かは分からないですが、転校ではなく、編入となると、なにか訳アリなんでしょうか」
「う〜ん、なんかややこしいかもしれないよね。ま、九藤よりややこしくない奴だといいけど〜」
「確かに」

「お!珍しく意見合ったじゃん」

あ、しまった。また失言か?と二人の苦虫を噛み潰したよう顔を見て感じたが、時すでに遅し。

「「意見なんて合ってない!」」

と否定するのも、合ってるじゃん、とはさすがにいえなかった。
 

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