そううけっ!
□第一章
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蜜は特に考えていなかった。
転校生がどういう人間かを。
「見た感じ・・・爽やかイケメン君って感じだな」
「そ〜お?俺きら〜い」
「私は三橋の方が嫌いですけどね」
「ねー清四郎ー、そのお菓子ちょーだい?」
「・・・・ん」
生徒会メンバーは、自由人が多かった。
しかし容姿のレベルは文句なしに高かった。
なにしろ、生徒たちの投票により選ばれたメンズたちだ。ルックスは誰もが認める良さである。
「お前ら・・こいつに興味は」
「あるけど〜」
((((俺らが興味あるのはお前だし))))
四人がそう思っていることには微塵も気付かない蜜は、興味を示しているらしいという返答に満足したらしい。
「じゃあ行くぞ、お前ら」
蜜以外の全員が頭の上に疑問符を並べる中、蜜は髪を掻きあげると生徒会室を飛び出した。
ここから生徒会長一ノ瀬蜜の運命が変わり始めるのであった。