そううけっ!

□第三章
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俺の友人はみんないい奴ばかりだが…
困った奴ならたくさんいる。
さっきのホスト教師は俺をパシろうとするし、楓は今朝から絡んでくるしで…



「つっかれたー!」



とりあえず会長専用の社長椅子に腰掛ける。
生徒会のメンバーはまだ来ていないらしい。当たり前だよな、俺授業終わってから一目散にここに来たから。
まあ…正直言うと八須賀に雑用押し付けられそうになったから逃げてきただけだけど。

さて…寝るか…


「蜜先輩ってば、寝顔かわいー」
「あ?かわいかねー………よ!?」
「可愛いっすよ、十分」
「おま…えは!九藤!」
「ははは先輩面白い顔ー」



なんで…いる?!
ここは生徒会専用だっつの!
お前まさか不法侵入…!?


「先輩心の声全部聞こえてますよ」
「!なんだと!?」



まじかよ…俺のイメージ崩壊も甚だしいじゃねーかよ…!
まあ…なんだ…気を取り直してテイク2行こうか。



「なんでテメーがいんだよ転入生」
「なんでって…蜜先輩に会いに」
「……」



……………

寒…っ!!
初夏なのに鳥肌立っちゃったぜ俺!!!
しかもそんな台詞が似合ってるから茶化すこともできない。
俺はそんなこと言う勇気がねえ。反応が怖いし…


「蜜先輩ほんと可愛いっすね…どうですか?俺と一発…」
「おや、九藤くんずいぶん楽しそうですねぇ」
「………ちっ」



九藤の言葉を遮り、入ってきたのは蒼二だった。
今九藤…舌打ちしたよな?
蒼二に舌打ちとかよく出来るな。仮にも副会長だぞ年上だぞ。

けど、蒼二が怒らず笑顔なのは尊敬するぜ。
さすがは蒼二だ。

九藤は肝が据わってるよな…俺も頑張ろう…いろいろと…
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