山崎退
□第二章 story xX
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―翌日
あーぁ…。あれからすぐ寝てみんなと顔合わせてないや…
昨日泣きすぎて目が重いし…
しかも
退君に………ね…、
甘えちゃったな…………
合わす顔もないな………。
「椎樺ちゃん?」
聞き覚えのあるその声に肩を震わす。
「………さっ…退君…//」
あんなこともあってか
まともに顔を見れない………。
「おはよう☆」
「…え…あ…おはよ ニコ」
何事もなかったかのように
いつもの爽やかな笑顔で話し掛けてくれる退君に私はまたもや涙がこぼれ落ちそうになるのを必死に堪えた………。
あっ!Σ
朝御飯ミツバさんに
任せたままだった………
行かなきゃ!
そう思って急いでいた矢先…………、
―――――シャキンッ
気がつくと剣が喉元に突き立たれている。
「…ひっΣ」
「昨日何で飯食いに来なかったんでィ?」
この声の主はアイツしかいない…………。
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