存在理由
□一話
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葵side
ガシャーン
人が机にぶつかった音がした。
影ではヒソヒソとクラスメイトが話したり、クスクスと笑っている人もいる。
「学校くるんじゃねーよ、このゴミが!」
「そうだそうだ〜!!」
僕は黙ったまま立って倒れた机を直した。
「私の机ゴミに触られた〜」
「うっわ、きったねー」
クラスの人が笑う。
触ってほしくなければ僕を押さなければいいのに。
それは心の中で思っているだけ、言うだけメンドイから。
「いい加減どっかにいけよ!!邪魔なんだよ」
「そうそう」
は?そっちこそ僕に構うなよ。そう言いたくなる
いちいちなんで僕に構う必要性がある?
どこにもないだろう。
疑問だらけだ。
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