短編

□SUCCESIONー継承ー 初ツナ
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今日、ボンゴレ日本支部は人で賑わっていた。

長い間延期にされてきたボンゴレのボス継承式が行われるといいことで、同盟ファミリーや傘下のファミリーが集まっていた。


その人混みの中でも、一際注目を浴びるファミリーが2つ。


跳ね馬─ディーノ率いるキャッバローネファミリーと
古里炎真率いるシモンファミリーだ。

ディーノは嬉しそうに炎真と話していた。

「ついにこの時がきたんだな!楽しみで仕方ねぇよ!!」

「そうですね。あの時は僕らが邪魔しちゃったから………」

申し訳なさそうに表情を沈んでいくシモンファミリーのボスである炎真。


嘗ては敵対していたが、今ではキャッバローネと肩を並べるほど同盟ファミリーになっていた。これ以上組織を大きくすることもないだろうという炎真の意向で、小さいながら精鋭のそろうシモンファミリーは、彼らの聖地で日々を過ごしていた。


「ツナ君、緊張してるだろうな………」

苦笑する炎真にディーノも笑って同意する。

「あれから4年か………」


………と。


「綱吉様がいなくなったぞ!!」
「まだ屋敷内にいるはずだ!探せーー!!」

ディーノと炎真はやれやれと慌てるボンゴレを眺めた。
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