短編
□SUCCESIONー継承ー 初ツナ
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「お前はそっちを探せ!」
「見つかったらすぐ連絡しろよ」
「リボーン、綱吉様を見つけ次第継承式を始めると他の守護者達にも伝えてくれ」
九代目の守護者達は慌てて屋敷内を探し始める。エスプレッソを飲んでいたリボーンはふと、窓の方に視線を向ける。
「いい加減出てきやがれ」
「……ありがとな、リボーン」
窓から入ってきたのは十代目ボンゴレボスの沢田綱吉だった。
「まだボスになりたくないとかほざいてんのか、ダメツナ」
「そんなんじゃないよ。何となく呼ばれてる気がしてね」
右手をひらひらとリボーンに見せる。その手には、ボンゴレリングが輝いていた。
「リング……?プリーモか?」
「多分ね。継承式を始める前に話でもあるのかなって」
その場に他の守護者達がいないのを確認した綱吉はリボーンを見る。
「分かった。九代目には俺から言っとく」
綱吉は、はにかんで「ありがと」と言うと窓から出ていった。
リボーンはエスプレッソを一口飲んだ。