おはなし

□拍手ゆめ
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「シャマル先生こんにちはー」

「お〜今日はどうした?」

「シャマル先生に会いたくなっちゃって。なーんて!」

「なんて嬉しいこと言ってくれるんだ〜〜!よし、オジサンがチューしてあげよう!」

「もう、シャマル先生ったら!」


「てっ、テメーら、なな、な、何してんだよ!!」

「あれ、獄寺くんいたの?」

「おいハヤト、邪魔なんて野暮なことすんなよ」

「さっきからずっといただろーが!そ、それより、てめー、シャマル!離れやがれ!」

「なんだよハヤト。俺はただ挨拶のキスをだなあ、」

「そうだよ獄寺くん。外国では常識なんだよ知らなかったの?」

「ここは日本だ!お前も、ちょっとは嫌がれよ!こんなふざけたヤローに、き、キス…されていいのかよ!」

「だってシャマル先生はイタリア人なんだもの」

「そうだぞー俺は母国の習慣を大事にしてるんだからな」

「その顔はぜってー嘘だろ!おい、ちょっとこっち来とけ」

「なんだ獄寺くんも挨拶したかったんだ。そういえばハーフだもんね、別に獄寺くんならいいよ」

「は、い、いいいのかよ?!て、ち、違っ」

「ハヤトになんか構ってないでさあ、ん〜〜っ」

「だあああああこのスケコマシ!!こいつに寄るな!おいっ教室帰るぞ!授業始まってんだからな!」

「わ、もう…またねシャマル先生」




「なんだよ、授業なんて真面目になったもんだなハヤト…いやあ、青春っていいねえ」

















「獄寺くん、手離してよ。ちゃんと一人で歩けるよ?」

「…………お前、さっきの、冗談…とか言わねえよな」

「え? う、わっ………!」



(好き、だ)













(なあハヤト)
(なんだシャマル)
(最近レディが冷たいんだが)
(てめーに飽きたんじゃねえの?)
(…イタリア人は激しい、とかなんとか言われたんだが)
(そりゃ大変だな)


(……嬉しそうだなハヤト)





*

スケコマシと言わせたかっただけかもしれません…(!)

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