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□きみがくれたもの
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僕には、絶対的なものをくれる人なんていない

でも、あなたは違うものをくれるから

もう
偽りのレッテルの中で、無い光を求め続けなくていいんだと

思えるようになったんだ。





きみがくれたもの
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L'amore non ha bisogno
"assoluto"






コンコン。

「帽子屋さん…?」
「……ん…?
あれ、そちらからとは…珍しい」
「ふふ…おはよう」

早朝。
彼がレインズワースの従者という身分になる前の時間に、彼の部屋の外窓へやってきた。
僕が窓をノックした音で起きたらしい彼は、視線だけをこちらへ向けている。

開けて?とねだれば、彼は眠そうな顔をしつつ起き上がり、こちらへ来て窓を開けてくれる。

「早いですネェ…
何か悪い夢でも見ましたカ?」
「ううん?
最近はあなたのおかげでそんな夢は見ないんだ」
「それは嬉しい限りです。
では何故…?」

とりあえず中へどうぞ、と手を伸ばしてくれる。
それに従って手を重ねれば、力強い手に引き上げられる。

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