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□Voice in noise
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「いやー、いい朝ですネェ
小鳥のさえずりが麗しいですヨー?」
「そうだね。
オレにはブレイクの笑顔が不愉快なまでに麗しいんだけど」
「あっはっはー、言ってくれるじゃありませんカ」

けたけたと、楽しそうに笑う。
この言葉遊びを楽しんでいるあたり、今朝も随分平和だと思う。
多分そのうちアリスの朝食催促の怒号が響いてくるのだろう。

オレは窓の向こうの空に視線を移す。

(―――…まだ、昨日のことなんだな)

ラトウィッジ校で、バスカヴィルの3人と出会ったのは。

発端はオスカー叔父さん。
動機は省くが、そこで色々なことに気付いた。
ロッティという女に言われた言葉は、自分としてはなかなか堪えた。

『…坊やは、れっきとした「加害者」だわ―――』

その意味を言葉にしたのはギルの義弟のエリオットだったが…
オレがしてきた「加害」を、気付くきっかけともなった出来事だったと思う。

ただ、まだ何か
何かひっかかっている気がするのは、何故だろう?
この「加害」の言葉がひっかかるようなものが、まだ何かあるのだろうか。
だとしたらそれは……―――

「ばー。」
「……ッ?」

考え込んでいたのだろう、いつの間にか目の前にブレイクがいる。
しかも、いないいないばあー的なノリで。
オレは驚きのあまりに言葉を失う。


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