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□甘いもの
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しかし彼はそれに答えず、笑顔のまま僕に歩み寄ってきて。
いつもの、悪戯っぽい空気を感じ取った僕は無意識に後ろへ下がった。

しかし効果はなく、すぐに壁と彼にはさまれる。

「残念。
答え、知りたいですカ?」
「………うん」

何かされる気はするけれど。
別に彼なら怖くはない。

教えて?と言えば、紅の瞳が僕を捉える。
笑みを含んだ唇が、応えた。

「ワタシが舐めるのはキミだけだからですよ…ヴィンセント」








(……で、この状況…僕は危険なのかな…?)
(飴の話をした時点でキミの負けデス)
(欲情規制なんじゃない…?飴…)



2009.09.04
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