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□止まってしまえ
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唯一僕を好きと言ってくれる彼がいないと
不安に押しつぶされてしまう。

「困りましたネェ」
「……ごめんなさい」
「しっかり愛情を注いでるつもりだったのですが。
…足りなかったみたいだな…?」

声音と口調に変化が表れる。
それに顔を上げれば、額に降るキス。

「ワタシはあなたの不安を食い尽くさないといけないらしい」
「……食べるの…?」
「嫌がっても、ね」

そう笑む彼は、今度は口へとキスを降らせた。








(マイナスな存在にはなりたくないな)
(あなたの涙で、魂が縛られてしまいそうだから)
(今の寝顔のように、安らかでいてくれないか)


2009.09.04
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