道化師のJoker
□終わりと
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「今日の試合、大活躍だったわね!」
「流石です、部長!!」
『そう?
毎日の練習の結果だよ』
「彩夏は、いつも部活終わったらストテニ行って練習してたもんね」
『うん、いろんな人と試合も出来るから。
アドバイスなんかもしてもらえるしね』
「あたしも今度一緒に行っていいですか?」
『勿論!』
いつも通り部活仲間と歩いて帰って
いつも通りみんなで今日あったことを喋ってた
そうそこまではいつも通り
「今年は全国制覇できそうですね!」
「できそうじゃなくてするんでしょ!」
「去年は後一歩だったからね」
『みんなで絶対優勝しようね!』
赤から青に変わった信号機をぼんやり見てた
「彩夏、早く来なよ!」
『うん!』
みんな先に横断歩道を渡って、まだぼんやりしてたあたしに早く来るように諭す
返事はしたけど走って渡る気にもならなかったからゆっくり歩いて渡ろうとした
その時、大きなトラックがこちらに向かって迫っているのが見えた
このままじゃ弾かれる!
頭では分かってるけど足が竦んで思うように動かない
トラックの速度は緩まることはなくあたしは宙を舞った
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